cassado.JPG (20099 バイト)

 
ガスパール・カサド <1897-1966>


Works

 カサドは50曲ほどのオリジナル作品と80ほどの編曲作品を残していると言われる。 その作・編曲作品の多くが現在玉川大学教育博物館に所蔵され整理・研究が進んでいるところであるが、現時点では 作品番号の付与には至っていないようである。以下、出版されている楽譜・録音(LP・CD)・その他の資料で本サイトエ デターが独自に確認した作品を紹介する。
 なお、新規情報の入手・事実関係の判明に伴い作品の追加、削除、分類・記載内容の変更等が随時行なわれることを予めご承知おきいただきたい。

凡例:曲名の後は作曲年、初演年、楽譜出版社名、楽譜番号。 <#nnn>は本サイトエディターの所蔵番号である。
    定着した(と思われる)日本語表題のあるものはオリジナルタイトルの下に付した。
    編曲作品の頭は原作曲者。
    適宜、知る限りの参考情報を付け加えた。
    彼の作品についての理解を深めるための情報を More Information に掲載しているので適宜参照いただきたい。
    録音の項で紹介したCDに収録されている曲は当該CDへのリンクを設定してある。

 

Original Works

Transcription

Others

1 : Cello Solo
2 : Cello and Piano
3 : Cello and Orchestra
4 : Violin and Piano
5 : Piano
6 : Piano and Orchestra
7 : Chamber Music
8 : Orchestra
1 : Cello Solo
2 : Cello and Piano
3 : Cello and Orchestra
4 : Guitar and Orchestra
1 : Arranged Cassado Original
2 : Works presented to Cassado

  

 

  Original Works

 
Original Works for Cello Solo   <confirmed 2, it's all works>
チェロのための作品

Suite per Violoncello 1926  Universal Edition UE 8458 <#091>
  無伴奏チェロ組曲

1.Pureludio-Fantasia
2.Sardana(Danza)
3.Intermazzo e Danza Finale

  もっとも重要かつ有名な作品であり、「愛の言葉」と共にカサドの代表作と言って良いだろう。現代の演奏家による演奏・録音も多い。


FUGUE in the style of Handel  International Music Company No.1153 <#104>
  ヘンデルの様式によるフーガ

  ヘンデルのフーガをカサドが編曲した作品との説もあるが、楽譜のタイトル標記等を見る限りではヘンデル のスタイルを模した、カサドのオリジナル曲である(IMCのカタログには<based on Handel>との記載がある)。チェロ1本で見事にフーガをなしている。この作品の楽譜入手までは、 カサドの手によるチェロ独奏の作品は上記の無伴奏組曲 だけだと考えいたが、このフーガを入れて少なくとも2曲は存在するということになる。よってこの項の表示も(2曲)改めた。


 

Original Works for Cello and Piano  <confirmed 11 works>
チェロとピアノのための作品

Sonate im alten spanischen Stil 1925/1925  Universal Edition UE 7931 <#095/168>
  スペイン古典様式によるソナタ

1.Introduzione e allegro
2.Grave
3.Danza con variazione

  この作品も比較的演奏・録音される機会の多く、CDでも数種の演奏を聴くことができる。ヴェネツィア 国際音楽祭において、ジュリエッタ・フォン・メンデルスゾーン=ゴルディジアーニのピアノと自身のチェロにより初演。


Sonata in a minor for Cello and Piano 1925  Universal Edition No.8626 <Out of Print>
  ソナタ イ短調

1.Rapsodia
2.Aragonesa
3.Saeta
4.Paso-Doble

 カサドの作品としては重要なものの一つであるが、楽譜が絶版であるために、上記 「スペイン古典様式によるソナタ」と比べ、演奏、録音される機会が極端に少ない。


Requiebros 1934  Edition Schott ED 1562 <#092>
  愛の言葉

  カサドの作品としてはもっともポピュラーな作品であり、CDの小品集等で取り上げられることも多 い。彼自身も演奏会のアンコールの最後には必ずこの曲を弾いていたという。カザルスに献呈される際に楽譜に 「親愛なるカザルス先生に」と書かれていたために「親愛の言葉」と呼ばれることもある。今もSchottの楽譜には <a mon tres cher maitre Pablo Casals> と印刷されている。カサドは若い時にパリでカザルスに師事しているが、パリ時代を懐かしんでフランス語で 感謝の気持ちを現したのであろうか。カザルスの演奏も残れれており、CDで聴くことができる。

 この曲の録音を探すとヴァイオリンコントラバスサキソフォンなど、チェロ以外 の楽器により演奏されたものを見つけることができるが、これらはいずれもオリジナルのチェロ版の楽譜により演奏 されている。唯一吉田弘子が、 Mario Corti の手によるヴァイオリン版の楽譜を用いたアルバムを出している。また、2台のピアノにより演奏されたものもあるが、こちらもカサド自身の手によるものではなく Ralph Berkovita による編曲である。
 ヴァイオリン版、2台のピアノ版は共に Schott から出版されているため(現在は絶版)にカサド自身の編曲と思われている向きもあるが前述の通り、これ は間違いである。

 CDのライナーノーツ等では1920年作曲としているものが多いが、名曲解説全集第17巻 ・器楽曲W(音楽之友社刊)によれば1917-1920年の間に作曲されたとされている(p.257、井上頼豊)。1929年に録音した とされるカザルスの演奏がCD化されており、また出版楽譜の著作権表示が1929年とされていることを考えあわせると、 1929年が正しい作曲年である可能性もある。この点については現在調査中である。<Jan. 2002>


TOCCATA in the style of FRESCOBALDI 1925  Universal Edition UE 8282 <#100/181>
  トッカータ  (楽譜のタイトルは「Frescobaldi-Cassado/Toccata」である)

This site's editor authorized that Gaspar Cassado originaly composed this work.

カサドの作品の中ではもっとも演奏される機会が多いものの一つで、現在ではコンクールの課題曲とされ ることも多い。オルガン伴奏で演奏されることもある。編曲作品を中心としたCOLLECTION -de six morceaux classiques arranges pour Violoncelle et Piano par GASPAR CASSADO の中の ひとつ。
 キース・ブラウンの編曲によるトロンボーンとピアノ用の楽譜も存在する。

 この作品は、これまでフレスコバルディのオリジナルをカサドがチェロとピアノ用に編曲したものと されてきたが、本サイトエディターはこの「TOCCATA」をカサドのオリジナル曲であると認め 、分類をTranscriptionからOriginal Worksへ変更した。この事についての詳しい経緯はこちらを参照いただきたい。<20 April 2002>


Serenade 1925  Universal Edition UE 8131 <#093/172>
  セレナーデ

  ヴァイオリンとピアノ用編曲もあり、UE Nr.8131aがチェロ、UE Nr.8131bがヴァイオリン用としてセットで出版されている。


La pendule, la fileuse et le galant 1925  Universal Edition UE Nr.8132 <#094>
  振り子時計と糸つむぎの女と恋人

 この曲にも ヴァイオリンとピアノ用編曲もあり、UE Nr.8132aがチェロ、UE Nr.8132bがヴァイオリン用としてセットで出版されている。


Lamento de Boabdil  1931    Edition Schott ED 1561 <#204> More Information
  ボアブディルの嘆き

「愛の言葉」同様、この曲にもまた <a mon tres cher maitre Pablo Casals> と記されている。つまりこの曲も「愛の言葉」同様、恩師パブロ・カザルスに献呈されたものと言う 事になる。楽譜はかなり以前に絶版になったはずであるが、ごく最近再版されたようである。


Partita 1935  Edition Schott ED 2383 <#203>
  チェロとピアノのためのパルティータ

この曲は同年輩のロシアのチェリスト、Gregor Piatigorsky(1903-1976) に献呈されている。上記 Lamento de Boabdil と同様、ごく最近再版されたようである。


Morgenlied 1957  Tamagawa University <#096> <Out of Print>
  朝の歌


Rapsodia del Sur  Tamagawa University <#098> <Out of Print>
  南部のラプソディー


Achares 1954  Tamagawa University <#097> <Out of Print>  More Information
  アカレス

  最後の3曲はカサド生誕100年記念演奏会(1997年)において堀 了介・岩崎淑により本邦初演。 加筆・訂正などがされた自筆楽譜のみが存在していたが、 演奏会を機に玉川大学より50部限定で出版・販売された。


 

Original Works for Cello and Orchestra  <confirmed 1 work>
チェロとオーケストラのための作品

Concert en re mineur / d moll 1926  Universal Edition No.8654 (Partitur)  <Out of Print>
  チェロとオーケストラのための協奏曲ニ短調   Universal Edition No.8653 (fur Violomcello und Klavier) <Out of Print>

1.Allegro
2.Andante con variaziori e allegro finale

スコア、ピアノ伴奏版ともに現在は絶版となっているが、貸譜としては現在でもUniversal Editionのカタログに掲載されている。しかし、本サイトエディターは実演、録音ともにその情報に接したことがない。


Original Works for Violin and Piano  <confirmed 2 works>
ヴァイオリンとピアノのための作品

Danse du diable vert 1926  Universal Edition UE Nr.8457 <#131>
  緑の魔王の踊り

  当初、チェロとピアノのための作品として紹介していたが、UE Nr.8457を確認したところ、ハンガリーのヴァイオリニスト、フランツ・フォン・ヴェチェイ <Franz von Vecsay 1893-1935>に献呈された作品であることが判明。これに伴いヴァイオリンとピアノ のための作品の項に移した。出版されている楽譜は<8457a>がヴァイオリン、<8457b>がチェロ用として セットで販売されている。
 Thomas Ruedi(Ruediの"u"にはウムラウトが付く)の編曲によるユーフォニウムのソロと英国スタイルの金管バンド用の作品が出版されている。


Sonata d moll fur Violin und Klav. 1926  Universal Edition UE Nr.8567 <#163>
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ短調

1.Fantasie
2.Pastorale
3.Finale(dans le style populaire)


 

Original Works for Piano  <confirmed 2 works>
ピアノのための作品

Sonata breve 1931  Edition Schott No.1560  <Out of Print>
  
ピアノのためのソナタ・ブレーヴェ

1.Proemio
2.Scherzo
3.Rondo


4 Pieces Espagnoles 1925    Salabert   More Information
  4つのスペイン風小品

1.Alhambra(Nocturne)
2.Aragonesa
3.Habanera
4.Sardana

  2曲目のAragonesaはチェロとピアノ、4曲目のサルダーナはギター独奏用の編曲版が存在することを、おのおのの録音が残され ていることで知ることができる。サルダーナのギター版はカサドとは同年輩のギター界の巨匠、セゴビアのため に編曲されたものである。


 

Original Works for Piano  and Orchestra   <confirmed 1 work, may be all work>
ピアノとオーケストラのための作品

Variations Concertante pour Piano et Orchestre   - /1930   <Munuscript>

表題からすれば「ピアノとオーケストラのための変奏協奏曲」というべき内容だと思われ るが詳細は不明。楽譜も出版されいない様子。


 

Original Works for Chamber Music  <confirmed 4, it's all works>
室内楽曲 (全4曲)

Trio C dur fur Klav, Violin und Cello 1926/1929  Universal Edition UE 8568 <#105>
  ピアノ三重奏曲 ハ長調

1.Allegro risoluto
2.Tempo moderato e pesante
3.Moderato ed appassionato

イタリアの作曲家、カセッラ<Alfredo Casella 1883-1947>に献呈されている。


Streichquartett Nr.1 f moll  1929/1929    Edition Schott No.3157 <Out of Print>
  弦楽四重奏曲 第1番 ヘ短調

1.Allegro molto
2.Allegretto moderato
3.Grave
4.Allegro marcato


Streichquartett Nr.2 G dur    - /1930  <Munuscript>
  弦楽四重奏曲 第2番 ト長調

1.Allegro con brio
2.Canzone und Pavana
3.Rezitativo und allegro finale


Streichquartett Nr.3 c moll 1933/ -    <Munuscript>
  弦楽四重奏曲 第3番 ハ短調

1.Allegro moderato
2.Scherzo
3.Andante
4.Allegro finale

 3曲ある弦楽四重奏曲のうち出版されたのは第1番 ヘ短調のみ(現在は絶版)であり、残る2曲は手稿譜のみのため、まず演奏される機会はなかろう。ただし、第3番 ハ短調は1997年9月30日に玉川学園講堂(東京 町田市)で行なわれたカサド生誕100年記念演奏会において、安田弦楽四重奏団(1st Vn:安田明子 2nd Vn:戸澤哲夫 Va:白尾偕子 Vc:安田謙一郎)によって演奏されている。


 

Original Works for Orchestra   <confirmed 2 works>
オーケストラのための作品

Rhapsodie Catalane fur gr. Orch. 1928
  管弦楽のためのカタルーニャ狂詩曲

Oratorio  1946
  オラトリオ

  

 

  Transcription

 
Transcription Works for Cello Solo  <confirmed 2 works>
編曲作品(チェロ・ソロ)

Chopin, Frederick / Etude op.25-1  International Music Company No.1156 <#107>
  エチュード

  原曲はピアノのための12の練習曲 Op.25の第1番 変イ長調で「エオリアのハープ」あるいは「羊飼いの笛」という名前で親しまれている曲である。
  ある資料にチェロとピアノのための編曲作品として分類されていたが、今回入手した楽譜によりチェロ・ ソロのための作品であることが確認された。よって 編曲作品(チェロ・ソロ)の項を新たに作り分類を改めた。


Handel, G. F. / Harmonious Blacksmith  International Music Company No.634 <#122>
  調子のよい鍛冶屋  ( from the Harpsichord Suites Vol.1 No.5 "Air and Variations")

  ハープシコード組曲第1巻第5番の第4楽章「エアと変奏」からの編曲。


 

Transcription Works for Cello and Piano  <confirmed 32works. "Toccata is excluded.>
編曲作品(チェロとピアノ)

Albeniz, Issac

Cadiz / Serenata espanola
  カディス / スペインのセレナード

 アルベニス(1860-1909)はスペインの作曲家。250曲程のピアノ小品を残しているが、「カディス」 は「スペイン組曲」 Op.47(1886年)の第4曲であるが、「スペインのセレナード」 Op.181(1890年)と同一曲。このために時によ り二つの名前のどちらかで呼ばれることになる。


Malaguena op.165 No.3
  マラゲーニャ

  ピアノのための作品、組曲「スペイン」の第3曲から。マラゲーニャはスペインのマラガ地方で発達したフラ メンコ歌謡、舞踊の一種。


Bach, C. Ph. Emanuel / Concerto A dur Nr.3  International Music Company No.1029 <#125>
  チェロ協奏曲 イ長調

  カルル・フィリップ・エマニュエル(1714-88)は大バッハの次男。原曲(Wq.172)は1753年に作曲された チェンバロ協奏曲(Wq.29)のチェロ版であるが、カサドは編曲に際しチェロのソロをより引き立てるためにオリジナルの イ長調からへ長調に改めている。
  この曲は当初チェロとオーケストラのための編曲作品として紹介していたが、IMC No.1029を確認したところ<for cello and Piano>と表示されていることから、当初よりピアノ伴奏版とし て編曲されたものである と判断し、チェロとピアノのための編曲作品の項に移した。ちなみにシューベルトのアルペジオーネ・ソナタを 協奏曲に編曲した作品の楽譜(Schott)では<fur Violoncello und Orchester>としたうえで、<Klavierauszug>(ピアノ伴奏版)とことわっている。


Berteau, Martin / Studio  Universal Edition UE 8283 <#167> <Out of Print.>
  練習曲

  Universal Editionより、COLLECTION -de six morceaux classiques arranges pour Violoncelle et Piano par GASPAR CASSADO(フランス語のタイトル、チェロとピアノのために ガスパース・カサドにより編曲された6つのクラシック小品集、の意)と題されて出版された一連の6作品の中の 1曲。ただし「小品集」とはいっても一冊の本ではなく、楽譜自体は「単品」として出版されている。
  原作曲者マーティン・バルトーは、18世紀中頃イタリアのフランチシェッロが考案した、ハイポジション を左手親指で押える奏法をフランスに伝えたとされるMartin Berteauのことか。曲名の「Studio」はイタリア語の標題と思われる。イタリア語のStudioは英語と同様勉強 の意味であるが、音楽用語としてはエチュード、練習曲を意味する。


Boccherini, Luigi / Minuetto  1925    Universal Edition UE 8281 <#102/166>
  メヌエット

  原曲は「6つの弦楽五重奏曲」(2Vn,Va,2Vc)E Dur Op.13-5 の第3楽章である。COLLECTION -de six morceaux classiques arranges pour Violoncelle et Piano par GASPAR CASSADO の中のひとつ。


Borodin, Aleksande Porfirievich / Serenata alla spagnola 1935  Edition Schott No.2274  <Out of Print>
  スペイン風のセレナータ

  原曲はリムスキー=コルサコフ、A.リャードフ、A.グラズノフとの合作、「B-la-f (ベリャーエフ)弦楽四重奏曲」(1886年、2Vn、1Va、1Vc)の第3楽章。  


Breval, Jean-Baptiste Sebastien./ Sonata in G major  International Music Company No.1882 <#145>
  ソナタ ト長調                  

  ブレヴァル(1753-1823)はフランスのチェリスト、作曲家。古典派様式の多くの器楽曲を作曲し ている。またチェロの奏法に関する著作もある。
  原曲は1783年に作曲された「チェロと通奏低音のための6つのソナタ」の第5曲。


Chopin, Frederick / Minute Waltz  International Music Company <Out of Print>
  小さなワルツ

 現在は絶版になっているマルチェッロのソナタ第1番 ハ長調の楽譜に印刷されているIMCのカタログに掲載されているが、マルチェッロのソナタ第1番同様既に 絶版となっている。原曲はもちろんピアノのために書かれたワルツであろうが、楽譜を入手していないためその詳細につ いては知ることができないが、曲名は「小さなワルツ」あたりが相応しいだろうか。


Couperin, Francois / Pastorale  Universal Edition UE 8284 <#127/165>
  パストラーレ

  クープラン(1668-1733)の世俗歌曲、La Pastorelle(牧歌、ソプラノ・ベース・通奏低音) が原曲か?COLLECTION -de six morceaux classiques arranges pour Violoncelle et Piano par GASPAR CASSADO の中のひとつ。


Crescenzo, Constantino de/ Prima Carezza  International Music Company No.419 <#103>
  プリマ・カレツッア

  標題はイタリア語で「初めての愛撫」の意。


Debussy, Claude

Clair de Lune  Tamagawa University <#099> <Out of Print>
  月の光

 原曲は1890年に作曲されたベルガマスク組曲(Suite bergamasque)から有名な第3曲。
 カサド生誕100年記念演奏会(1997年)において堀 了介・岩崎 淑両氏により本邦初演。楽譜もそ の折りに玉川大学より50部限定で出版・販売された。


Golliwog's cakewalk  <Manuscript>
  ゴリウォッグのケークウォーク

 原曲は1906〜08年に作曲された「子供の領分」(Children's corner)から第6曲。ゴリウォッグは アフリカ人風の人形、ケークウォークはアフリカ人の民族舞曲の意。
 本作品は出版されておらず手稿譜のみが存在する。


Minstrels  <Manuscript>
  吟遊詩人

 原曲は1909〜10年に作曲されたピアノのための「前奏曲集第1集」の第12曲と思われる。本作品も 出版されておらず手稿譜のみが存在する。


Dvorak, Anton / Sonatine en sol majeur op.100 (Indian Lament)    International Music Company No.925 <#161>
  ソナチネ (インディアン哀歌)

 ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ G dur op.100 (B183) の第2楽章 Larghetto (g moll)を編曲したものであるため、「ラルゲット」と呼ばれることもある 。「インディアンの子守歌」などとも呼ばれるクライスラーが編曲したヴァイオリン版も有名であるが、 ドヴォルジャーク自身の命名ではない。


Faure, Gabriel / Nocturne No.4 1925  International Music Company No.319 <#124-4>
  ノクターン No.4

 原曲は1884年に作曲されたと思われるノクターン第4番。以前にはIMCよりピースで出版されていたようだが、 現在はAlbum of 6 Pieces と題した小品集に収められており、単独では出版されていない。


Frescobaldi, Girolama / Toccata 1925  Universal Edition UE 8282 <#100/181>
  トッカータ

 This site's editor authorized that Gaspar Cassado originaly composed this work.
 この作品は、これまでフレスコバルディのオリジナルをカサドがチェロとピアの用に編曲したものであるとさ れてきたが、本サイトエディターはこの「TOCCATA」をカサドのオリジナル曲であると認め、分類をTranscriptionからOriginal Worksへ変更した。この事についての詳しい経緯はこちらを参照いただきたい。<20 April 2002>


Granados, Enrique / Intermezzo (de opera Goyescas)  G.SCHIRMER HL50276280 <#144>
  間奏曲 〜 オペラ「ゴイェスカス」より

Halffter, Ernest / Canzone e Pastorella     1934   Edition Schott No.2273  <Out of Print>
  歌と羊飼いの少女

 アルフテル(1905-1989)はスペインの作曲家・指揮者。父がドイツからの移住者のためにドイツ風の名前を持つ。 ファリャに師事。スペイン内戦の折にはポルトガルに滞在したが現代スペイン音楽を推進した一人。ファリャの未完の遺作 、カンタータ「アトランティダ」を補筆・完成させた。
 原曲はピアノ伴奏付きの歌曲である。Canzone e Pastorellaはイタリア語の表題で直訳すると「歌と羊飼いの少女」 となるが、Pastorellaには牧人の笛で演奏されるリズムのゆっったりとしたクリスマス曲との意味もある。


Laserna, Blas de/ Tanadilla  Universal Edition No.2271  <#169>  <Out of Print>
  トナディーリャ

 ブラス・デ・ラセルナ(1751-1816)はスペインの作曲家で600もの トナディーリャを作曲している。トナディーリャは歌劇の間奏曲で、もともとはスカティリャ地方で「トナーダ」 と呼ばれる叙事的な民謡である。


Liszt, Franz / Liebestraum Notturno Nr.3  International Music Company No.926 <#162>
  愛の夢 ノクターン 第3番

  お馴染みのピアノ曲からの編曲で、美しい旋律をチェロが優しく歌う。カサド自身の演奏が残されている。


Marcello, Benedetto

Sonata No.1 C dur  International Music Company No.1158   <#202> <Out of Print>
ソナタ 第1番 ハ長調

 マルチェッロ(1686-1739)は政治家としても活躍した後期バロックのイタリアの貴族・作曲家である。 原曲は1732年頃作曲され「チェロと通奏低音のための6つのソナタ」の第1曲である。


Sonata No.4 a moll  International Music Company No.1157 <#146>
ソナタ 第4番 イ短調

 上記と同様「チェロと通奏低音のための6つのソナタ」の第4曲。


Mompou, Federico / Chanson et Danse
  歌と踊り

 カサドとは同世代、同郷の作曲家、モンポウ(1893-1987)の13曲からなるピアノ曲「Canciones y Danzas」の一曲をチェロとピアノ用に編曲したもの。カサドはオリジナルのスペイン語標題に変えてフランス語で「Chanson et Danse」としているが洒落た、可愛らしい小品である。


Moreno Trroba, Federico / Fandanguillo 1938?   Schott  No.2784  <#183>  <Out of Print>
  ファンダンギリョ

 フェデリコ・モレノ=トローバ(1891-1982)もまたカサドとはほぼ同世代、マロリード生まれの作曲家・指揮者。 1918年頃アンドレス・セゴビア(1893-1987)と知り合いギターのための作曲を始めた。
 この曲は3楽章からなる「カスティーリャ組曲」<Suite Castellana>の第1曲「ファンダンギリョ」をチェロとピアのために編曲したもの。


Mozart, W.A.

ALLA TURCA  International Music Company No.438 <#121>
  トルコ行進曲  from the Piano Sonata in A Dur, Kv.331

  モーツァルトのピアノ・ソナタの中で一番有名な第11番、「トルコ行進曲付き」の第3楽章をチェロとピアノ のために編曲したもの。


Serenata de Don Giovanni [Deh vieni alla finestra] 1938?   Schott  No.2785 <Out of Print>
  ドン・ジョヴァンニのセレナータ

 1787年に作曲された歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 Kv.527から有名な "ドン・ジョヴァンニのセレナード" 「窓辺においで」 をチェロとピアノ用に編曲したもの。楽譜はSchottより出版されたが現在は絶版。


Sonata  K.v.358  Schott  No.2272  <#170> <Out of Print>
  ソナタ K.v.358

 600曲以上の作品を残したモーツァルトであるが、残念なことにチェロのための作品は 1曲も書いていない。この曲の原曲はピアノ連弾であるが、カサドの手により「モーツァルトの美しい チェロソナタ」を聞くことが出来るのは幸いである。


Muffat, Georg / Arioso  Universal Edition UE 8285 <#126>
  アリオーソ

 COLLECTION -de six morceaux classiques arranges pour Violoncelle et Piano par GASPAR CASSADO のひとつ。
 ゲオルグ・ムッファト(1653-1704)はフランスのオルガン奏者・作曲家。オルガン曲集、管弦楽組曲など を残しているが、オルガン曲集の中からか編曲か。アリオーソ(伊)の語義は「アリア風」。オペラその他の声楽曲中、アリアとレチタティーヴォの中間の性格をもつ部分のこと、またそのような歌唱様式のことである。そのような曲想を持つ小品といった意味合いで標題としたものであろう。


Paderewsky, Ignacy Jan / Menuett    Bote und Bock
  メヌエット

 パデレフスキー(1860-1941)はポーランドのピアニスト・作曲家・政治家。1887年以降世界中で演奏活動 を行い名声の博した。第一次世界大戦中ポーランド独立運動に携わり1919年には独立したポーランド共和国の初 代首相兼外務大臣を務めたがその後再び演奏活動に復帰している。 オペラ、交響曲も残しているが「メヌエット」の原曲は得意のピアノ曲「6つの演奏会用ユモレスク」op.14の第1曲、 「古風なメヌエット」。


Ponce, Manuel / Estrellita (Little Star)  International Music Company No.924 <#123>
  エストレリータ(小さな星)

 ポンセ(1882-1948)はメキシコの作曲家。フランスでデュカースに師事するなど近代フランス音楽の 影響を強く受けて独自の作風を確立した。楽譜には<Originally for Piano Solo>とあるが、これは誤りで原曲は1913年に作曲された歌曲と思われる。なお、この 曲の楽譜はIMCから出版されているが、版権の関係からか日本向けの販売・出荷は禁止されている。


Schbert, F. / Allegretto grazioso  Universal Edition UE 8286 <#101/171>
  アレグレット・グラツィオーソ

  COLLECTION -de six morceaux classiques arranges pour Violoncelle et Piano par GASPAR CASSADO のひとつ。


Strauss, Johann II / An der schonen Blauen Donau  <Manuscript>
         美しく青きドナウに

 1953年発売と思われるREMINGTOM R-199-128にカサド自身の演奏が収められている。LPジャケットの曲名はImprovisation on "The Blue Danube"と記載されており、直訳すると「青きドナウによる即興演奏」となる訳だが、もちろんカサドの手によって事前に編曲されていたものであることは論を待たない。残念ながら出版には至らなかったようであるが、いかにもスペイン生まれのカサドらしいイディオムが散見される佳曲となっている。
 REMINGTOM R-199-128では次ぎのように紹介されている。
  The famous Strauss Blue Danube Waiz has been repeatedly arranged for all types and combinations of instruments.? It would, however, be hard to find a more tasteful adaptation of the Viennese theme than that which our soloist, gaspar Cassado, has provided in his transcription for the cello.? The melody, superimposed with Spanish overtones, has been most ingeniously handled.


Weber, Carl Maria von / Concert D dur   nach dem Klarinetten Konzert No.2 in Es dur op.74   1935
  協奏曲 ニ長調                   Edition Schott No.2387 <#184><Out of Print>

 ウェーバーがミュンヘンの宮廷楽団のクラリネット奏者、H.ベーアマンに献呈した、クラリネット・ コンチェルティーノ(1811)の演奏を聞いて感動したバイエルン国王マキシミリアンが、ウェーバーに作曲を依頼 した2つのクラリネット協奏曲のうちの第2番(1811)が原曲。チェロ版への編曲に当たりオリジナルの Es dur から D dur に転調されている。曲名は「協奏曲」とされているが、Schott No.2387はピアノ伴奏の楽譜である。


 

Transcription Works for Cello and Orchestra  <confirmed 4, may be all works>
編曲作品(チェロとオーケストラ) (全4曲)

Mozart, W.A. / Concert for Cello and Orch.  Edition Schott No.1580 <#155 in copied> <Out of Print>
  チェロ協奏曲

1.Allegro
2.Romanze (Larghetto)
3.Allegro

 ホルン協奏曲第3番 Es dur K.v.447 をチェロ協奏曲に編曲したもの。Schott No.1580はピアノ伴奏版である。
 オリジナル版の楽器編成は独奏ホルンの他にクラリネット2、ファゴット2と弦5部である。原曲は変ホ長調 であるが、チェロ版への編曲にあたり二長調に改められ、楽器編成も管楽器がオーボエ2、ホルン2とされている。
 この曲の日本初演は1958年5月8日、第1回大阪国際フェスティバルのために来日したカサド自身のチェロ、ヘルムート・バルトのピアノによるものである(大阪フェスティバルホール)。 オーケストラ伴奏による完全な形での演奏は2000年5月27日、独奏チェロ長谷川陽子、ゲルハルト・ボッセ指揮神戸市室 内合奏団(神戸学院大学メモリアル・ホール)によるものが初めてである。
  オリジナル版が15分程の演奏時間なのに対し、カサド編曲のチェロ版は各楽章、とりわけ第1楽章にチェリスト カサドならではの長いカデンツァが挿入されているために20分を超える演奏時間となっている。
  More Information も参照頂きたい。


Schubert, F. / Konzert fur Cello und Orc.(nach der Arpeggione Sonate) 1928/1928
  チェロ協奏曲「アルペジオーネ」            Edition Schott ED1550 <#108>

1.Allegro moderato
2.Adagio
3.Allegretto

 アルペジオーネ・ソナタ D.821をチェロとオーケストラのために編曲したもの。1928年、ウイー ンで開かれたシューベルト没後100年記念演奏会において、カサド自身のチェロにより初演。日本 での初演はカサド生誕100年記念演奏会(1997年)におけるチェロ独奏 岩崎 洸、藤本 晃指揮、玉川大学チェンバーオーケストラによるもの。
  なお、出版されている Schott ED1550 はピアノ伴奏版である。


Tschaikowsky / Konzert fur Cello und Orch. nach op.72  Edition Schott No.3743

1.Allegro moderato
2.Andante mosso
3.Allegro finale

 原曲はピアノのための「18の小品」op.72であるが、楽譜・録音等での確認が出来ないため、 18の小品がどのように使われ、編曲されているのかは不明である。


Vivaldi, Antonio / Cello Concert e moll  from RV.40
  チェロ協奏曲 ホ短調

1.Largo
2.Allegro
3.Lento espressivo
4.Vivace

 原曲はヴィヴァルディが1740年頃パリで出版した「6つのチェロ・ソナタ」の第5曲目 RV.40(以前はop.14とされていた)である。
 これまでカサドの編曲によるチェロとオーケストラの作品は3曲であろうと考えていたが、最近相次い で入手した2枚のLP(VOX STPL510.790 および Columbia MS-1094-VX、同一原盤)により本作品が4曲目のチェロとオーケストラの 作品であることを確認した。 <6 July 2000>


 

Transcription Works for Guitar and Orchestra  <confirmed 1 work, it's all work>
編曲作品(ギターとオーケストラ) (全1曲)

Boccherini, Luigi / Konzert E dur fur Gitarre und Orchester   before 1961   Edition Schott GA 223 <#164>
               ギター協奏曲 ホ長調

1.Allegro non tanto
2.Andante cantabile
3.Allegretto-Piu mosso

演奏時間:約20分

 ボッケリーニ(1743-1805)の11曲あるチェロ協奏曲の第6番ニ長調 G.479(1770年出版)を編曲したもの。古典派作曲家の手になるギター協奏曲がごくわずかしか残されていない ことを考えると、ボッケリーニの楽想に基づきカサドがギター用としたこの曲は貴重である。
 カサドとは同年輩のギターの巨匠アンドレス・セゴビア(1893-1987)の演奏による録音が残されている。カサ ドとセゴビアは共に1950年代末から1960年代にかけてシエナのキジアーナアカデミーの教授を務めているが、 この時期にカサドのレパートリーの中にあったボッケリーニのチェロ協奏曲の一つをセゴビアのギターのために編曲し たものと思われる。カサドはボッケリーニ自身が愛用したチェロを自らの楽器として使用しており、ギター用への編曲 に当たっても特段の思いを持っていたのではないだろうか。編曲に当たってはオリジナルを重んじ、独奏ギター用につ いてはいくつかの和音を加える程度であるが、オーケストラ部分にはかなりの手が入れられている。
 Schottの楽譜には「献呈」の語こそ記されてこそいないが、独奏ギター譜に「校閲及びフィンガリング:アン ドレス・セゴビア」との記載があること、1961年のセゴビアの演奏による録音が残されている事を考えると、事実 上セゴビアに献呈された作品と考える事ができよう。
 なお、Schott GA 223には1967とクレジットされているが、前述1961年の録音の際には手稿譜が用いられカサド の死の翌年、1967年にSchottより刊行されたものと推察される。GA 223はKlavierauszung、つまりピアノ伴奏版であり、「モーツァルトのチェロ・コンチェルト」と同様にSchottの 貸譜によりスコア、パート譜が用意されているものと思われる。

日本初演:1988年 ギター独奏:小山 勝 / 指揮:三石精一 / 東京交響楽団


  

 

  Others

 
Arranged Cassado Original  <confirmed 5 works>
カサドのオリジナル曲を編曲した作品

new.gif (870 バイト) Intermezzo e danza finale (for Solo Guitar) , from "Suite per Violoncello" 3rd. mov.   2004 May/-
                                            / arranged by Cohey Minami/南 浩平
<#224>
  無伴奏チェロ組曲第3楽章 「間奏曲とダンサ・フィナーレ

  カサドの代表作、無伴奏チェロ組曲の第3楽章を自身もギター奏者でもある南浩平氏がギター独奏用に編曲したもの。もともとスペイン民族音楽のイディオムをふんだんに取り入れた無伴奏チェロ組曲ゆえに、ギター独奏版への編曲も違和感がないものと思われる。ぜひ実演を聞いてみたいものである。
 なお、本作品の楽譜は編曲者自身のWebsiteからダウンロードが可能であるが、実演に際しての著作権処理等については直接編曲者に問合せいただきたい。


Requiebros (for Violin and Piano) / arranged by Mario Corti   
  愛の言葉                  Edition Schott  No Number (BSS34260)  <#185> <Out of Print>

 カサドの作品としてはもっともポピュラーな作品であり、CDの小品集等で取り上げられることも多い。彼自身も 演奏会のアンコールの最後には必ずこの曲を弾いていたという。
 この曲の録音を探すとヴァイオリンコントラバスサキソフォンなど、チェロ以外の楽器に より演奏されたものを見つけることができるが、これらはいずれもオリジナルのチェロ版の楽譜により演奏されている。唯一吉田弘子が、 Mario Corti の手によるヴァイオリン版の楽譜を用いたアルバムを出している。カサド自身の編曲と思われている向きもあるがこれ は間違いである。
 ヴァイオリン版はオリジナルのD durのままオクターブ上で演奏されるが、随所に重音を用いるなど明らかにチェ ロ版とは異なる編曲がなされており、一聴に値するものである。なお、編曲者の Mario Corti についての情報は現在の所得ることが出来ていない。オリジナルと同じく Schott から出版されたが残念ながら現在は絶版である。


Requiebros (for 2 Pianos)  / arranged by Ralph Berkovitz   Edition Schott  No.2578  <#201> <Out of Print>
  愛の言葉

  上記のヴァイオリン版と同様、このスペインのイディオムをふんだんに取り入れた佳曲をチェロ以外の楽器でも演奏し たいという要求は多いのであろう。 Ralph Berkovitz の手による2台のピアノのための編曲が残されている。編曲者 Ralph Berkovitz についての詳細は現時点では不明である。


TOCCATA (for Trombone and Piano)  / arranged by Keith Brown   1967/-
  トッカータ              International Music Company No.3003 <#221> <Out of Print>

 編曲にあたりh mollからa mollに改められると同時に、32分音符が続く部分を中心にいくつかの小節が省かれて いるためにオリジナルの77小節から52小節へと、曲全体が幾分短くなっている。オリジナルがUniversalから出版されたの に対して、こちらはInternational Music Companyからおそらく1967年に出版されているが、現在は絶版となっている。なお上記の作曲年および出版年は楽 譜に記されたCopyright表示に基づいている。
 このIMC No.3003の入手により、これまでフレスコバルディのオリジナルをカサドがチェロとピアの用に編曲した作品 であるとされてきたこの「TOCCATA」を、本サイトエディターはカサドのオリジナル曲であると認め、分類をTranscriptionから Original Worksへ変更している。この事についてはこちらを参照いただきたい。

 これまで、曲の調性について「D durからC durに改められ」としていたが、今回「h mollからa moll」にあらためた。原曲はh mollの第1のテーマで始まり、D durの第2のテーマ、その後A dur - E dur - Fis moll - h mollと部分的な転調を繰り返しD durの第2のテーマを反復し終曲となる。本サイトエディターは、 最も重要であると思われる第2のテーマが奏でられることから原曲をD dur、トロンボーン版をC durとしていたが、原曲はh moll、トロンボーン版はa mollとするのが適切であろうとの指摘をいただき、この指摘に基づき調性の表記を改めた。 <8 May. 2002>


Danse Du Diable Vert (for Solo Euphonium with British Style Brass Band / arranged by Thomas Ruedi
緑の魔王の踊り       2001/-      Obrasso-Verlag  <#222>                               (Ruediの"u"にはウムラウトが付く)

 ヴァイオリンそしてチェロ用の小品をユーフォニウムのソロと英国スタイルの金管バンド用に編曲した作品である。オリジナル版と同じく16分音符、32分音符が続くこの作品をユーフォニウムで演奏するためには相当の技術が要求されるのではないだろうか。
 楽譜にあるCopyright表示によれば2001年に編曲された作品のようである。"Obrasso-Verlag"は、Brass Bandを得意とするスイスの出版社。当然であるが、楽譜は総譜と各パート譜がセットになっての出版である。
 本サイトエディターがこの作品の楽譜を購入したオランダの楽譜店のリストによればピアノ伴奏版も存在するようである。
 なお編曲者のThomas Ruedi(Ruediの"u"にはウムラウトが付く)の詳細については現段階では不明である。 <11 Mar. 2003>


 

Works presented to Cassado  <confirmed 3 works>
カサドに献呈された作品

Palmgren, Selim / Violoncello (for Violoncello and Piano)  op.114  1950?/-
  ヴィオロンチェッロ                        Edition Fazer ISMN M-042-12642-4 <#106>

  チェロとピアノのための小品。作曲者の Palmgren, Selim についてなどの詳細は不明。


Pfitzner, Hans / Konzert fur Violoncello und Orchester Nr.1 G dur op.42  19??/1935
  チェロ協奏曲 第1番 ト長調                Schott No.2420 <Out of Print>

 我が国では余り知られていないが、プフィッナー(1869-1949)は19世紀末から20世紀にかけてR. シュトラウスと名声を分け合ったドイツの作曲家で、指揮者・音楽教育者としても活躍した。この作品は3つの部分からなる単一楽章のもの。
 カサド自身の演奏が残されている。


Rodrigo, Joaquin / Concert in modo galante  1949/1949 Madrid    Schott No.8158 <#231>
  ギャラント風協奏曲               

 カサドとは同郷・同世代の作曲家ロドリーゴ(1901-1999)の3楽章、演奏時間20分程の作品。ロドリーゴはギターのための協奏曲「アランフェス」で有名だが、ピアノ、ハープ、フルート、チェロなどのための協奏曲の他にも、ピアノ曲、合唱曲、歌曲など多様な作品を残している。
 記録での確認はできていないが、当然カサド自身の演奏によって初演されたものであろう。


 
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