◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ メールマガジン ★ 食中毒2001 ★ ●ここ数年件数トップのカンピロバクター菌に注意 第1,第3日曜日発行 VOL.99 2005年7月3日 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 7月1日から5日迄神戸で第7回アジア太平洋エイズ会議が開催されます。 私は1991年からエイズのボランティアに関わってきました。 ABCキルトは全国各地の支部や学校、キルターさんから心を込めた作っ たベビーキルトをエイズの赤ちゃんに贈る運動です。学校でエイズ教育の一 環としてキルトを縫いながらエイズの事を学んでいます。教科書にも掲載さ れました。 エイズ会議は、展示場がありそこにブースを開き、世界各地から参加した 施設、病院、NGO関係者を通じてエイズの赤ちゃんに贈ると同時にその国 の状況をお聞きしています。95年チェンマイ、97年マニラ、99年クア ラルンプール、01年メルボルン、04年バンコク(エイズ大会)、05年 神戸とメンバーと一緒に夫婦で参加しています。 エイズ予防は危害要因分析で考えれば簡単です。感染ルートは体液と血液 でセックスと麻薬や覚醒剤の注射の回し打ちです。防ぐ方法をきちんと教育 することです。なぜか、日本では上手く行かず先進国では感染者数が増加し ているのは日本だけです。エイズ教育を少しだけ支えているのがABCキル トであり、支部のメンバーです。 私のHP「食中毒を防ぐ知恵」の資料集に私の記事等をまとめています。 http://www32.ocn.ne.jp/~abcq FAX通信「食品衛生管理への道」CD+27mmファイル 年会費5000円+送料340円 お申し込みは下記宛にCD+27mmファイルの送り先の〒、住所、氏名、連 絡先とFAX通信はFAXまたはEmail(PDF)でお送りしますので、どちら を希望するか。そのFAX番号またはEmailアドレスをお送りください。 食品衛生管理への道の申し込み Blog 保健所OB便り http://plaza.rakuten.co.jp/shokuchudoku/ ■次回配信は7月17日です。 ==================================================================== ●ここ数年件数トップのカンピロバクター菌に注意 先月、保健所の食品衛生監視員(食監)たちが有志で集まり企画した「食 の安全を考えるつどい」に参加してきました。消費者団体、マスコミ、食監 によるシンポジウムを聞いていて、消費者と実際に食中毒事件を扱っている 食監とでは、リスクの対象が少し違っているのではないのかと感じました。 消費者の方々はリスクを言葉や映像のイメージによって決めており、行政は 政策内容や統計数字を見て決めているためなのか、ギャップがあります。 2004年、食中毒に罹った人は、統計的には患者数2万5436人、死者4人で す。これは、食品のリスクと予防対策を知れば防げるものだと思います。食 中毒についてのリスクコミニケーションが不足していているから、このよう になったと思うわけです。 一般の方には馴染みが少ない食中毒菌として、カンピロバクター菌があり ます。ここ数年ずっと食中毒発生件数のトップです。04年は546件発生し、 患者数2294人でした。しかし、件数の割に患者数は少なく、食中毒患者数で いえば4位です。 はっきり言ってこの菌による食中毒調査を嫌っている食監は多いのではな いでしょうか。原因施設不明、原因食不明となり、すっきりしないケースが 多いのです。なぜなら、原因食を摂食して、発症するまでの期間である潜伏 期間が5日と長く、少量の菌で発症しするからです。 発症して病院で治療し検便した結果、カンピロバクター菌が検出されては じめて、保健所に食中毒事件としての届けが出るのです。検査機関から病院 に検査結果が戻ってくるまでの日数を入れると、10日ほどかかります。とこ ろが、10日前の食べた物など覚えていませんし、既にその食品はなく、同様 な症状がある人もいない。結局、原因施設、原因食不明で、病因物質はカン ピロバクター菌となってしまいます。 03年のカンピロバクター菌食中毒491件中、患者1人の食中毒は341件とこ のケースは70%近くを占めています。原因施設不明ですから新聞にも載りま せん。そのためあまり知られて無いのですが、発生件数から見てリスクが非 常に高い食中毒だと言えます。 カンピロバクター菌は家畜、家禽またはペットの腸管内に存在し、特に鶏 の保菌率が高く、鶏肉から50%を越える検出率が報告されることもあります。 では、なぜ鶏の保菌率が高いのでしょうか。それは、鶏の腸管内に生息する この菌が、解体作業で羽毛の除去作業の際に毛穴から侵入するからだと言わ れています。 生態が牛の腸管内に生息している病原性大腸菌O-157とよく似ています、牛 の場合はと畜する際、食道と肛門を結索し、腸の内容物で肉の部分が汚染さ れないように細心の注意を払っていますが、鶏の場合は腸管内の病原菌汚染 を完全に防ぐ事は難しいと聞いています。怖がらずにリスクを知り、生産者、 食鳥処理業者、調理業、販売者、消費者と連携して対策を進め、鳥刺しなど による食中毒を防止してもらいたいものです。 私の現役時代、あるグループから数人の食中毒症状があったと連絡があり、 私が調査に入った事例です。冷蔵庫の中も整理整頓されていて、ラップなど で包んだ生食用鶏肉がありましたので検査したところ、患者の検便と同じカ ンピロバクター菌が検出され、鶏刺しを原因食と確定しました。菌量も多く 潜伏期間も短かったので、原因を突き止めることができました。さらに、 1週間後にもカンピロバクター食中毒が発生しました。今度は食材を真空包 装機で脱気して、簡易包装していました。 カンピロバクター菌は腸管内に生息し、微好気性菌で空気が少ない状態を 好みます。ラップできっちり包んだり、脱気して簡易包装したため菌が増殖 したのではないかと推測しました。両事件から、鶏肉はできるだけ空気に触 れるように保存すれば、鶏肉の表面のカンピロバクターを減らす事ができ、 鶏肉を扱った手からのニ次汚染のリスクを減らすことができます。 カンピロバクターによる食中毒を防ぐには、鶏刺しなどの生食を避けるこ と、特に子どもやお年寄り、病弱な人は絶対避けることをしっかりと認識し てください。カンピロバクターによる腸炎回復後に、自己免疫神経疾患であ るギランバレー症候群あるいはフィッシャ症候群に進展することがあるので、 それも要注意です。発生件数が多いのは、5月から9月までで、今まさにシ ーズン真っ盛りだといえそうです。カンピロバクター食中毒菌は、肉の内部 に侵入していますので、十分加熱することで効果があります。 食中毒は、どういう食材に、どういう行為がなされると、リスクが高まる かという情報と、その予防対策を冷静に伝えることで簡単に減らせることが できます。 ーーーーーーー おすすめ マガジン ーーーーーーーーーーーーーーーーー ★☆★ FOOD・SCIENCE ★☆★ 〜食の機能と安全についての情報を毎週提供〜 日経BP社 先端技術情報センター FOOD・SCIENCE 保健所OB便りバックナンバーページ 私も記事を書いています。 ◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆ ◆メールマガジン : ★ 食中毒2001 ★ ◆発行者 : 西村雅宏 ◇ご意見は : nishimura@arion.ocn.ne.jp ◆ホームページ : http://www32.ocn.ne.jp/~abcq/magajin1.htm ◆協 力 : まぐまぐ Pubzine メルマガ天国 ◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆ このメールマガジンの配信システムは まぐまぐ http://www.mag2.com/ を使用しています。 購読変更・解除はこちらからどうぞ。 http://www32.ocn.ne.jp/~abcq/magajin-touroku.htm 『Pubzine』ご利用の方は ID 12822 http://www.pubzine.com/detail.asp?id=12822 『まぐまぐ』ご利用の方は ID 0000066818 http://www.mag2.com/m/0000066818.htm 『メルマガ天国』ご利用の方は ID 4731 http://melten.com/m/4731.html 『Melma』ご利用の方は ID m00084185 http://www.melma.com/ お問い合わせ先 nishimura@arion.ocn.ne.jp ◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆ このメールマガジンの配信システムは 購読変更・解除はこちらからどうぞ。 『Pubzine』ご利用の方は ID 12822 http://www.pubzine.com/detail.asp?id=12822 『まぐまぐ』ご利用の方は ID 0000066818 http://www.mag2.com/m/0000066818.htm 『メルマガ天国』ご利用の方は ID 4731 http://melten.com/m/4731.html 『melma』ご利用の方は |

